はじめに

 株式会社ページワンの一事業として、1995年にスタートしたプロンプター事業は、おかげさまで今年で20年目を迎えることが出来ました。
これもひとえに、皆様のご支援の賜物と深く感謝しております。

 1995年、NHKの依頼を受け、来日した歌手の公開番組でプロンプターという仕事に携わる事になりました。その後、自社開発したプロンプターソフトウェアで、テレビの歌番組を中心にオペレーターを派遣し、現在まで長年にわたり各放送局の番組制作のサポートを続けております。

弊社は、2001年より一般企業向けのスピーチプロンプターの研究開発に着手しました。当時、日本製のスピーチプロンプターはなく、外国製品は非常に高価なものでした。そこで、一般企業向けスピーチプロンプターの開発・製造に取り組み、ソフトウェアとハードをセットにした日本初の「プロンプター」の製造販売をはじめました。価格は、それまでの外国製品と比べて五分の一という低価格を設定して発売したこともあり、弊社のプロンプターは新聞や雑誌にも取り上げられ、高い評価を受けましたが、一般的には、「プロンプター」という名前は、全く浸透していませんでした。

 しかしながら、その後、2008年ころより、オバマ大統領のスピーチには必ずプロンプターが登場するようになり、それがテレビで報道されたことなどもあって、プロンプターの知名度は一気に上がりました。この頃になると、一般企業の問い合わせも徐々に増え、販売数こそ多くはないものの、コンスタントに売れる商品となり、「Prompter Pro(プロンプタープロ)」は、多くの有名企業をはじめ、現在では700社以上の会社でご利用頂いております。

 2010年には、アップル社製iPadの出現で、「プロンプター」を取り巻く状況も大きく変わるだろうと強く感じました。これまで、プロンプターと言えば、大統領や総理大臣、企業のトップなど一部の限られた人にしか利用できないものでしたが、iPadを活用することで誰もが気軽に利用でき、プロンプターの持つ利便性と有用性をもっと多くの人に感じてもらえる…、そんな思いから、コンシューマ向けにiPad用プロンプターアプリを開発し、2012年より、iPad用のプロンプターアプリの無償提供を開始いたしました。

「Prompter Duo(プロンプターデュオ)」はそんな思いから誕生した、これまでにない画期的な製品でコストパフォーマンスに優れた我が社の自信作です。

 これからも、皆様にとって価値ある商品とサービスを提供する会社であり続けたい…。
これが私たちの思いです。

開発者 藤川英二(2015年1月)